- まずは、貴社の特長を教えてください。
当社は、戦後間もない昭和22年、オイルスイッチの設計及び製造・販売会社として誕生しました。
先々代はオイルスイッチから機械の組み立てに業態を変え、先代は機械加工に特化した会社に作り替えました。長い年月の中で常にアンテナを高く張り、時代やニーズの変化に合わせた舵取りを行い、日々成長を目指しています。
県内では導入の少ない5軸加工機などを導入しており、他社では真似できない要望にも応えています。
当社の特長としては、高精度・短納期対応で試作づくりを支援しています。温度管理された恒温工場により短納期、高精度の金属加工が可能で、大物機械加工を得意としており、製品分野は半導体製造装置、液晶製造装置、航空機部、重機材部品、造船・船舶部品、医療機器など多岐に渡っています。また、恒温室での三次元測定を実施しており、品質管理も徹底しています。
- 貴社は恒温工場とのことですが、メリットはありますか。
工場内を温度管理した恒温工場で加工を行っています。工場内は23度から24度の室温を保つことにより熱膨張を防いでいます。また、少量多品種の製品を一つ一つ製造していることからも、温度管理が大切になっていきます。
大物加工、長尺加工で懸念されるねじれや歪みといった加工時におけるワークの変形を考慮し、独自の加工法で寸法精度±1/100の寸法精度を保証しています。
- 5軸加工機を導入されているとのお話でしたが、どのような製品を製造することが可能ですか。
簡単に申し上げると丸く削る・四角く削る、穴をあけるなどをワンチャックで加工でき、さらにはそれぞれナナメから角度をつけることが可能となっているため、複雑形状の製品はもちろんのこと、真空チャンバーとOリング当たり面のシール面加工(ヘール加工機能)、外観部品への対応も多数実績があり、様々な製品に対応できます。
- 恒温室での三次元測定を実施することによるメリットはありますか。
温度管理した測定室で徹底した品質管理を行っています。測定した結果、誤差が生じていれば製品を直していき、再度測定を実施しています。また、最新の三次元測定機を導入することにより、立体形状の製品もあらゆる角度から測定を行っています。測定設備だけでなく、技術者の高い測定技術において、複雑形状の製品を正確に品質管理を実施しています。
お客様が組み立てを行うクリーンルームと同じ温度環境で機械加工・検査を行い合格した製品を納品しています。
- 工場内に機械が多数ありますが、特徴的な機械はありますか。
当社では、大型のマシニングセンターを多数保有しており、お客様の様々な要望にお応えできる状況にあります。最大ワークサイズは5,000×3,000×1,850まで対応が可能であり、大型の液晶パネルの製造装置なども製造しています。
- 今後の事業展開など教えてください。
現在、敷地南側に新たな工場の建設を計画しています。工場建設後、何を設備しようか模索中ですが、お客様の様々な要望に応えられるよう、事業展開していきたいと考えています。
- 新工場が完成した際は、改めて訪問させてください。本日はありがとうございました。