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株式会社 テクニカルアーツ

~丸刃業界において1位であり続ける、従業員が長期安定的に働ける場所を提供します~

今回は、三ヶ尻地内にある株式会社テクニカルアーツを訪問しました。


社員さんに集まっていただき、集合写真を撮らせていただきました!ご協力ありがとうございます。

〇 代表取締役の山形龍司さんと営業部の水谷さんにお話を伺いました。

ー 元々は蕨市にて事業を実施されていましたが、熊谷市へ移転した理由はありますか。

山形さん】蕨市での工場は立地が良かったのですが、工場が手狭になっていました。そのため、新たな移転先を検討していった結果、熊谷市に空いた工場がタイミングよく見つかり、現在の三ヶ尻の工場へ移転することとなりました。

ー 実際に移転してから大変だったことはありますか。

水谷さん】引っ越しのタイミングで大雪に見舞われ、引っ越しの時期が1週間ずれてしまった。そのため、当初計画していた日程とずれが生じてしまったことで計画どおりに移転を進めることができず、その対応に追われてしまいました。

山形さん】先代が機械の設定関係を実施していた関係で、その設定を初めからやり直す必要が出てしまいました。需要がある業態であるため、生産を止めることはできず、その点は大変苦労しました。




ー 新型コロナウイルス感染症など経済に影響のあることが多かったのではないかと思われますが、御社への影響はいかがでしたか。

山形さん】私が先代から業務を引き継いだのが、ちょうどリーマンショックの時期で、輸出や円高の影響が重なり、売上げが1/3程度まで落ちてしまいました。
そのため、医療用の穿刺針を製造するようになりました。当初は採算が合わなかったものの、埼玉県の産業技術センターの支援をいただき、元々1本当たり7分程度かかっていた製品が20本で1分30秒程度の製品を製造できるようになり、毎月1万本弱の製品を出せるようになりました。この点は本当に感謝しているところです。
当社では、携帯の穴をあけるための丸刃などのシェアはほぼ100%であり、消耗品でもあることから製品の需要は比較的あります。それでも新型コロナウイルス感染症などに伴う物価高騰などの影響を受け、値上げに踏み切る必要がありました。
物価高騰の影響は従業員にもあることから、なるべく従業員へ利益を還元できるようにしています。

水谷さん】社長は本当に従業員想いであり、自分の利益より従業員のことを考えてくれます。そのため、従業員もやりがいを持って働いています。

ー 従業員への還元のお話がありました。経営理念を拝見しますと、「従業員が長期安定的に働ける場所を提供する」とのことですが、こちらの理念についてどのようにお考えですか。

山形さん】従業員が安定して働けることが最終的に会社の利益につながっていくと考えています。そのため、利益が出た際には、なるべく従業員へ還元することを念頭においています。
熊谷市へ工場を移してから、熊谷市在住の方を3名雇用することができた。本当によく働いていただけるので、熊谷市へ移ってきて良かったと感じています。
これからも従業員のため、熊谷市のためにも頑張っていきます。

ー 貴社で製造している製品の特長について、教えてください。

山形さん】当社では、円形に抜く精度の高い丸刃を紙や携帯電話の穴など用途に応じて提案させていただいています。その他、「第五回 渋沢栄一ビジネス大賞 特別賞」を受賞した身体にやさしい医療用穿刺針などを製造しています。医療用穿刺針は手術時に不要となった血液などを排出するためのドレーンチューブを通すために使用する針のため、精度の高い製品が望まれています。自社で開発した電解研磨装置を利用することで、低コストでの量産が可能となっています。





ー 話を伺った代表取締役の山形さん、営業部の水谷さん、快く写真撮影に応じていただいた社員の皆さん、本日は、ありがとうございました。


【工場内の様子①】


【工場内の様子②】




【コラボ産学官埼玉支部 企業表彰 優秀賞】




日付:2023-07-14