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有限会社 中村牧場

「食と暮らしをもっと豊かに」歩み続ける中村牧場

今回は、下増田の県北食肉センターにある有限会社中村牧場を訪問して、代表取締役専務の中村隼人さん、食肉事業部事業戦略室室長の高岸猛さんにお話を伺いました。




- 事業の概要について教えてください。


中村専務】当社は、県北食肉センター協業組合内で豚の生体受入から部分肉製造、そして出荷までを行っている豚肉製造メーカーです。
関東一円の10数軒の農場から豚の生体を仕入れ、衛生的な環境で外気に触れることなく部分肉を製造し、卸売業者を通じてスーパーマーケットやレストランに卸しています。




- 品質へのこだわりについてお聞かせください。


中村専務】当社では、企業目標の一番目に品質本位主義を掲げています。
これは、製品の質について、「安全(Anzen)、安心(Anshin)、安定品質(Anteihinshitu)」のトリプルAの品質方針で地域オンリーワン企業を目指すというものです。
ISO22000の認定を取得し、さらにシンガポールへの輸出認定も取得した食肉センターとカットセンターで、安全かつ衛生的に加工をしています。

高岸室長】お得意様ごとに異なるオーダーにも、中村牧場では細かく対応することができます。これも中村牧場のこだわりです。




- いちおしの商品をご紹介ください。


中村専務】まずは、2020年に取り扱いを開始した「彩の国 愛彩三元豚」です。
「彩の国 愛彩三元豚」は、地元埼玉県産の豚の中から、厳しい品質基準をクリアした良質なお肉を選別し、ブランド化しています。地産地消の視点から地元産のブランド化に取り組んでいます。




中村専務】また、地域の食材を生かしたコラボ商品『なかむら牧場が作りました』シリーズの第1弾として、「彩の国 愛彩三元豚」を使ったレトルトカレー直実酒粕入りカレー』を製品化しました。
熊谷市内唯一の酒造である権田酒造さんとのコラボレーション商品です。権田酒造さんの酒粕を使うことで、酒粕の甘みが豚肉の旨味と調和した美味しいカレーができました。
熊谷市のふるさと納税の返礼品にもなっておりますので、ぜひご利用いただければと思います。




- これからの展望を教えてください。


中村専務】豚肉関連加工商品の商品開発を進めていきたいと考えています。
「直実酒粕入りカレー」のように地元の企業とのコラボレーションだったり、地元の農産物と当社の豚肉を掛け合わせて新しい商品を生み出だしたり。
実は、当社の直売所を開設する計画がありまして、そこでの目玉商品になるような商品の開発を進めてまいりますので期待していてください。
こうした取り組みは、生産していただいた農家の皆様にとって、生産物に付加価値がついて広まるというメリットがあります。中村牧場としても、卸売業者を通じて小売店などに卸すBtoBだけでなく、BtoC、つまり自社製品を消費者の皆様にお届けし、直接反応をいただくということは、従業員のモチベーションの向上にもつながります。
新しいことに積極的に取り組み続けることで、魅力ある企業に成長していきたいと考えております。

また、将来的にぜひ実現させたいのが、海外への輸出です。現在、シンガポール輸出認定を取得していますが、豚熱の影響で輸出の実績がない状態です。輸出規制はいずれ解除されますので、その時にシンガポールの食卓に私たちの豚肉をお届けできるよう、現在の高い品質基準を守っていきます。

中村牧場は、これからも地域の横のつながりを大切にして、確かな品質という信頼を積み重ねつつ、時代の変化に合わせた力強い企業に成長してまいります。



- 本日は、ありがとうございました。









日付:2023-02-14