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共和真空技術株式会社 埼玉工場(妻沼東)

凍結乾燥技術(フリーズドライ技術)のパイオニア!凍結乾燥機のものづくりとメンテナンス


本当に本当にお待たせいたしました~><
アリエリ日記、パワーアップして帰ってきましたよ!(本当にパワーアップしたかは・・・!)

今回は、日本における凍結乾燥技術(フリーズドライ技術)のパイオニア!凍結乾燥機のものづくりとメンテナンスを行っている共和真空技術株式会社 埼玉工場(きょうわしんくうぎじゅつかぶしきかいしゃ さいたまこうじょう)へ訪問してきました。試験機、医薬用、食品用凍結乾燥機全てを手がけているのは世界中でここだけなんですよ~。
メンバーは、お馴染みアリエリと自転車で脂肪燃焼中のT副参事が初登場です!!

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(凍結乾燥機の一例 食品用RLEシリーズ 参照:http://www.kyowac.jp/products/food.html
『私たちは踊りの舞台をつくっているんです!』
と、何と誇りと自信に満ちた力強いお言葉。ものづくりに賭ける男のかっこよさにエリはいきなりうっとり。ポッ


親会社は機械式駐車設備や産業用機械の製造・販売を行っている日精株式会社です。
共和真空技術(株)が熊谷市妻沼に立地したのは、1992年ごろ。それまで、川口市にて操業をしていましたが、事業拡大のために熊谷市に移転をしました。埼玉工場では、新製品開発や製品の組立が行われています。


同社の一番のお客さんは医薬品製造メーカー(売り上げの8割が製薬会社だそうですよ)、次に食品製造メーカー、文化財保護関係となっているそうです。驚くことに、国内シェアはなんと7割から8割を獲得しているそうです!!

「あっぱれ!共和真空!!」と副参事敬服


そもそも凍結乾燥技術って何なのかしら?簡単に言うと「フリーズドライ」にするための技術です♪ちょっと難しい言葉を使うと、「昇華により凍結した物質から水分を取り除く方法」です。

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(同社の製品が使われたフリーズドライのみそ汁のラインナップ インスタントとは思えないとーってもおいしいお味噌汁です)

もとは欧米の技術でしたが、日本での凍結乾燥技術の始まりはBCGワクチン製造のためでした。その後、医薬品製造や食品製造に応用されています。
身近なところだと、抗生物質・血液製剤やインスタントラーメンの具・インスタントみそ汁などにこの技術が使われているんですよ!(取引先を伺ったらあの会社やあの会社等そうそうたる企業が名を連ねていました)
低温で乾燥することで、ビタミン・ミネラル・香り等が損なわれずに長期保存が可能なんです!(なんとフリーズドライされた納豆は、フリーズドライから戻すとネバネバが復活するそうですよ)



(同社展示室の様子です)


フリーズドライ製品がいっぱい・・・と目を輝かせるアリ。「これだけ色々な種類があれば独身でも豊かな食生活が送れそう」と28才独身のアリが申しておりました。


また、同社の製品はまちおこしにも一役買っています。石川県のかぼちゃの産地では、パンプキンパウダーを製造したり、埼玉県の梨の産地では、梨せんべいをつくる機械となったり・・・宇宙飛行士の向井千秋さんはこの製法で作られた宇宙食を宇宙で食べたそうですよ。同社の凍結乾燥機で作られた製品が、日本や世界にとどまらず、宇宙にも進出しているんですね!すごい!!

海外にもコーヒー専用など、大きい凍結乾燥機はあるそうですが、日本では少量多品種の製造が行われることが多いので、「その都度、庫内を洗いたい」というユーザーの声に応えるため、食品生産用のRLEシリーズという機械も販売されていますよ。
日本の企業の実状を知る同社だからこそ、ユーザーさんの声に耳を傾け製品に活かすことができるんですね。
この他にも、ドライフラワーの製造や木簡・古文書等、埋蔵文化財の保護にも利用される研究・保存用の凍結乾燥機も製造されていますよ!「歴史遺産」を保護することも出来るなんて、フリーズドライの技術はマルチに活躍しているんですね!

詳しくは、共和真空技術の製品案内(https://www.kyowac.jp/products/index.html)をご覧ください。

同社の売上高NO1の医薬品部門の紹介と同社が求める人材についてなどです。同社の売上の8割は製薬会社から獲得しています。
凍結乾燥製剤をつくるための機械を共和真空さんで製造し、その機械で液体状の薬をフリーズドライにすることで、薬の品質が保たれ「長期保存」が可能になります。凍結乾燥製剤とすることで粉末状となりますが、実際には看護師さん等が溶液に溶かして使用します。主にワクチンや抗がん剤に使用されているんですよ!

市内の大手製薬会社でも同社の製品が使われているとのことでした!

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(展示室に飾られていた凍結乾燥製剤のサンプル)

通常、凍結乾燥製剤は看護師さんが調剤をして、わたしたちに使われるときは、基本的に注射器の中に入ってしまっていて見られないようなので、貴重なものを見ることが出来ました。
製薬会社の凍結乾燥部門の現場では、長ければ1週間、凍結乾燥機のスイッチを付けたまま急な機械の不備に備えて土日も夜も関係なく凍結乾燥機の前に張り付いていなくてはならず、「凍結乾燥機の担当にはなりたくない!」と長年言われてきました。


そこに、共和真空技術が特許を獲得した「三重熱交換トラップ方式」が登場!!
1976年にこの技術を開発し、1980年に生産を開始すると国内ユーザーから圧倒的な支持を受け、それ以降日本国内の生産装置の大半がこの方式になりました。現在多数の納入実績があるんですよ~。

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(三重熱交換トラップ方式)

この技術が開発される以前は、温度制御や激しい負荷変動への対応が難しく、冷凍装置の過酷な運転がトラブルの原因となっていました。しかし、開発後、事故や故障が減って、製品の品質も安定しました。おかげで、凍結乾燥機の担当者さんの負担も軽減。

もっとこの技術を知りたい!という方は、こちら(https://www.kyowac.jp/products/presentation_trap.pdf)をご覧ください。


最後に、共和真空技術さんの求める人材等をお話しします。
全社員数は70名、うち熊谷では62~3名が働いていて、大阪・東京にもそれぞれ社員がいます。(大阪は、歴史的に薬問屋が集中していて需要があることから、大阪事業所を開設しているんですって)
採用は、基本的に地元採用。物理・化学の知識がなくちゃだめなのかな?そんな心配いりません!「仕事は会社に入ってから覚えてください」とのことでした!人物・人柄重視でやる気のある人を募集しているそうですよ!


「命」にかかわる薬や食品を製造する機械をつくって、その機械を使って製造されたワクチンがアフリカの子供たちを救ったり、宇宙食が実際に宇宙でも食べられていたり…!なんて夢のあるフィールドをつくっているんでしょう!とアリエリは思ったのでした。
アリの命の源でもあるカップラーメン。その中の具が共和真空技術さんの製品でつくられていることを知り、アリはその日のおひるごはんであるカップラーメンのナルトを時間をかけて味わっていました!

最後に工場見学させていただき、組立工程を実際に見ることができました。
めちゃめちゃデカイ!!!!見上げるほど大きな製品が並んでいます。

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これは、作動検査中の製品。
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最後に、優しく愛情たっぷりに説明してくださった社長さん、工場長さん、総務部の担当さん。

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(左から、貝瀬工場長さん、志田社長さん、総務部の浅見さん)


なんと社長さんは今年の6月に就任されて以来、熊谷で単身赴任されているそうです。「熊谷もいいところだね~、あついぞ!熊谷を体感できるのが楽しみだよ(取材時は6月)」とにこにこしながらお話ししてくださいました!もう暑い夏も過ぎ去り、寒さ厳しい冬になってしまいましたが、皆様ご自愛くださいね。

お忙しい中本当にありがとうございました!
日付:2013-02-07