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タカヒロフーズ株式会社

業務用を中心に各種めん類(うどん・ラーメン・パスタ・そば)を取扱っています


こんにちは~!だんだんと過ごしやすい季節になってきましたね~。
今回は、おなじみアリエリの2人で、平成3年に創業したタカヒロフーズ㈱へ訪問してきました!


タカヒロフーズ?!何の食べ物を作っている会社でしょうか??もしかして全国のタカヒロさん専用の食べ物を作っている???
答えは、麺類全般!「製麺所」なんですよ~。

ラーメン、パスタ、うどん、そば等の生めんを製造しています。タカヒロフーズが高いシェアを保持する製品は、中華そば!市内において半分近くの中華料理屋さんで食べることができます!
アリエリはなんといっても麺類がだーいすき!この取材をとおして、市内でもかなりの店舗でタカヒロフーズの中華麺、パスタ、うどんが食べられることが分かりました!

タカヒロフーズの特徴はなんといっても、お店の特徴(ソース、スープ、出汁)を最大限に引き出す独自のオリジナル麺を飲食店の方と一緒に開発することです!

「もちもちの麺」や「つるつるとしたのどごしの麺」等、味・食感、調理のしやすさなど飲食店のニーズに対応した麺を製造しています!

エリも市内のお店でパスタを頂いたんですが、もちもちの麺に美味しいソースが絡んで「おかわり!」したくなっちゃうほどでした!(実は財力の許す限りおかわりをしたというのは秘密です。)

市内の「製麺所」はピークの時期から減少傾向にあります。大手との競争に打ち勝つために、タカヒロフーズでは幅広い品数を有する事と地域とのかかわりを大切にしているとのことでした。


ここで、麺の製造方法 を見てみましょう!これを覚えれば明日から君も麺類博士だ!!!


タカヒロフーズの1日の基本的な流れは、
「午前 ぎょうざ・わんたんの皮→ラーメン」>「午後 パスタ→うどん→そば」
という流れで計3000食を作っているとのことでした!そばアレルギー対策のためのそば成分の混入がないようにそばの製麺は最後に行います!


1.ミキサーをつかって小麦粉と食塩水を入れて混ぜます!
10分ほどぐるぐるまわると、だんだんと粉の状態からまとまってきます。ラーメンは準強力粉、うどんは中力粉、そばのつなぎは強力粉と原料が違うって初めて知りました!
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2.ローラーにいれて「めんたい」にします!
やわらかくなった小麦粉をローラーにかけ、「めんたい」にして麺棒にまきつけていきます!だいたい5~6巻きさせます。
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3.ローラーにとおして、のばします!
ローラーにとおすとだんだん薄くなります!一気に薄くするのではなく、生地をいためないように3段階に圧力をかけていきます!ラーメンは薄くし、うどんは少し太めにローラーの位置を設定します。だんだんとスリムになっていくのが目でわかりました!
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4.カッターで切ります!
カッターの種類は麺の性質に合わせて20種類あるとのことでした!機械でどんどん切っていき、手作業で計量をして麺を一食ずつ丸めていきます。社員の方が素早い速さで、しかもグラム数も正確に箱の中にいれていきました!これぞ熟練の技という感じです!

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5.最後に包装機を使い完成!
乾燥しないよう、そして菌が入らないようにビニールづめを行います!

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完全にオートメーション化というわけではなく、適度に人の手が加えられているんだなーと思いました!

タカヒロフーズの注目ポイントはまだまだあります!熊谷産小麦を100%使用した「熊谷うどん」の製造・販売は同社オンリーなんです!

☆「熊谷うどん」の感動ヒストリー><

平成17年の熊谷市、大里町、妻沼町の合併を機に熊谷青年会議所の有志数名では、「熊谷をもっと盛り上げたい」>「活性化させたい」という気持ちから、熊谷市の特色の調査を開始しました。
そこで「小麦の収穫量が全国有数!!」であることが判明。
それにもかかわらず青年会議所のメンバーとしても「小麦ってこんなに獲れるんだ・・・」と知らない人がほとんどでした。


そんな中、「うどん」を作ることで「熊谷をもっと知ってほしい」、「小麦の産地である熊谷の認知度をあげたい」という気持ちが高まり、タカヒロフーズで地粉100%のうどんを製造しよう!となったのです。

何よりこだわったのは、「熊谷うどん」と呼ぶためには、生産~製麺まで熊谷で行うということでした!


一番難しかったのは「熊谷産の小麦」を入手すること。
農家の人が作った小麦は、熊谷産のものも他市産のものもあわせて「埼玉産小麦」として製粉業者に卸されます。そのため純粋な熊谷産の小麦粉を得る事が非常に困難でした。
しかし、平成19年に農協や市内の製粉業者、卸業者に協力を仰ぎ、多くの会社の力が結集され、「小麦粉の生産~製麺まで」をオール熊谷で「熊谷うどん」を商品化するのにこぎつけました

社長の田野さんは「すべての人の協力があって、たくさんの人とのつながりがあって、こんな風に商品化することが出来たんだよ~」と謙虚な中にも誇らしげにあつく語ってくださいました!


☆2年の開発期間を投じて出来た「熊谷うどん」の消費者の反応とは?

百貨店やお祭りなどの試食を通して、消費者の皆さんへお披露目されました!
お客さんの反応は「え~~~~!!!こういうのがあったの??びっくり!!」という反応がほとんどだったそうです!
これを機に「熊谷うどん」というものが定着していきました!

また、このころ小麦粉農家の方々との出会いもあり、「農家の方が一生懸命丹精をこめてつくった小麦の価値を高めたい!そして、農家の方々に喜んでほしい!」という気持ちから、スーパーで売っているようなビニールの袋詰めではなく、箱詰めにしています!



これなら、ちょっとしたお土産としてもバッチリです!(この中にはいっているつゆも熊谷の醤油屋さんがつくっています!)


熊谷うどんはとっても美味しいので是非皆さんにも食べてみてくださいね!のどこしはつるつるしていて、でも食べ応えがあって、「これはうまい!」麺ラバーのアリエリは自信をもってオススメします(笑)

田野さんは、熊谷うどんや小麦粉の産地としての熊谷の認知度が上がることで、小麦の農家の方が「もっと小麦をつくろう」という気持ちになって、熊谷が元気になってほしいんだ~とおっしゃってくれました!とっても心強いです!
市内の農家の方がつくった作物を、市内の企業が加工して販売する・・・なんてよい関係なんだろうと思いました♡熊谷うどんは熊谷を愛する人たちの愛の結晶(照)なんですね。


☆今後の目標は?

これからも「生産者」と「製造者」の顔の見える関係を築いて、インターネットを活用して「外への発信」を強化すること「誰かのために・・・人のために・・・地域のためになるならやるのみ!!!」と力強いお言葉をいただきました。

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↑優しい中にも力強いまなざしで熊谷の発展に尽力していただいている田野さん


これからも地域に根ざし、地域に愛されるタカヒロフーズさんの麺をたくさん食べたいです^^
熊谷うどんは、市内の百貨店や直売所、駅のコンコースで販売しています。タカヒロフーズさんでも平日8時から17時まで販売しているそうです!またタカヒロフーズでは、熊谷うどんに限らず各種麺の販売も行っているそうです。

つくりたてが美味しそうなので是非チェックしてみてください!


※エリは今回の取材をもって企業訪問日記を卒業しました。今では企業訪問日記名誉監督として遠くの地から企業訪問日記の運営を暖かく見守っています。みんな~元気でね~!!
日付:2013-10-08