ポーライト株式会社ホームページ
ー まずは、ポーライト株式会社の事業内容などを教えてください。
弊社は粉末冶金技術を用いた精密部品メーカーです。主にオイルレスベアリングと呼ばれる「焼結含油軸受」、「焼結機械部品」、金属粉末射出成形(Metal Injection Molding)を用いた「MIM製品」などを製造しています。製造の工程で使用する金型についても自社で設計・開発し、製造プロセスを自社で一貫して行うことで、複雑形状の部品製造を可能にしています。弊社で製造された部品は自動車、家電、OA機器、電動工具、産業機器などの幅広い分野で使用されています。
ー 貴社の特徴や強みについて教えてください。
1952年の創業以来、70年以上にわたり培ってきた技術・高精度な部品が弊社の強みです。特に高精度な小型モーター用軸受については業界トップクラスのシェアを誇り、経済産業省が選定する「グローバルニッチトップ企業100選」に選ばれるなど、市場から高い評価を得ています。また、お客様のオーダーへの対応力にも自信があり、カスタム設計により要望に合わせて弊社とお客様で一緒に製品を作っていくことが可能です。さらに、社員の自己実現や社員・家族の幸福を追求する「健康経営」を推進することで、事業の持続的な成長を実現しています。
ー 粉末冶金について教えてください。
粉末冶金とは、金属粉末を混ぜ合わせたものを金型に入れて押し固め、高温で焼結することにより、精度の高い部品を大量に生産することができる金属部品製法の一つです。原料が粉末であるため材料歩留りが良く無駄が少ないことや、融点以下の温度で焼結するため、省エネルギーで環境負荷が低いことなど、優れた特徴を持っています。また、安定した高品質な製品の量産や複雑な形状の部品づくりが可能であるほか、他の製法では通常混ぜ合わせられない金属同士の合金化、金属と非金属を任意の割合で配合した材料を作れることも、粉末冶金ならではの大きな特徴です。
ー 熊谷市内に4つ工場を設けておられますが、熊谷市に進出したきっかけ等はありますか。
熊谷市に進出したきっかけは、「優れた物流アクセス」と「まとまった用地の確保」という、新たな生産拠点に求められる条件が揃っていたからです。熊谷市は関越自動車道や圏央道などの主要な高速道路に囲まれており、関東方面へのアクセスについて非常に有利な立地です。また、大規模な生産や将来的な事業規模拡張に対応できる広い敷地を確保できることが大きな魅力となり、新たな生産拠点として進出を決めました。
ー 熊谷市に進出して良かった点を教えてください。
関東方面へのアクセスが良好で、製品の輸送やサプライチェーンの構築において有利であること、通勤圏内にある周辺市町の人口が多く、地域から優秀な人材を確保しやすいことが熊谷市に進出して良かったと感じました。また、行政や地域団体との交流が豊富で、活発に情報や意見交換ができることや、比較的災害が少なく、本社工場との地理的なリスク分散を図る上でも適した土地であるなど、事業継続の観点からも非常に良い環境だと感じています。
ー 貴社は海外にも事業所を多く構えており、グローバルに活躍しておられますが、そのうえで苦労している点などはありますか。
海外事業における最大の苦労は、「言語の壁」と「文化・制度の違い」によるグローバル品質の維持管理です。全ての海外製造拠点において、日本と同等の高品質な製品を安定して供給することが求められますが、精密な作業を要する粉末冶金の技術やノウハウを、言語の壁を越えて現地スタッフへ正確に教え込むことに苦労しています。また、国ごとに異なる法律や環境規制などがある中、日本の基準をそのまま当てはめるのではなく、現地の文化や制度に合わせつつ、品質を維持するために様々なマネジメントの工夫をしています。
ー ポーライト株式会社の今後の展望について教えてください。
今後さらなる成長が見込まれる分野、特に自動車分野における部品製造に注力していきたいと考えています。自動車業界がガソリン車からEV(電気自動車)へとシフトする中、車内ではこれまで以上にモーターが使用されるようになります。それに伴い、モーターの回転を支える「焼結含油軸受」などの部品需要の増加が見込まれており、弊社ではこうした需要や高度化していくニーズに的確に応えるための戦略を進めています。長年培ってきた独自の粉末冶金技術をさらに進化させ、新たな価値を提供できるように尽力したいと思います。
ー 本日はお忙しいところご対応いただきましてありがとうございました!